説明

この記事はfenrirscanを用いたパス補完zoxideと連携をまとめたものです。


パス補完一行編集(ppm-comppath)には以下のような機能があります。

  • キー操作による編集中のパスの上方、下方への補完

    上方への補完はPPxをランチャとして使う⑦ステップイン・アウトを参考にさせて頂きました。

  • パス入力の途中でENTERを押したときに補完リストの第一候補を選択

    ヒストリに入力途中の履歴を残さないようにしています。

  • スペースを含むパスにある程度対応。
  • マクロ文字(%0など)、auxパスに対応。
  • コマンドを含む文字列にある程度対応。
  • fenrirScanで生成したパスリストをPPXUPATH.TXTに出力
  • everythingとの連携
  • zoxideとの連携

使い方

ppm-comppathをインストールして設定します。

  • 一行編集起動時はカレントディレクトリが初期値として入力されます。
  • CTRL+Lキーで同階層のディレクトリパスを補完できます。
  • 補完候補はPPxの表示履歴とPPXUPATH.TXTから抽出され、必要に応じて Everythingのインデックスをトグルできます。
  • パスの上方、下方補完はパス移動以外の一行編集上でも使用できます。

fenrirScan

fenrirScanはルールに従ってパスリストを作成するツールです。レジストリは使用しません。
ppm-comppathではPPXUPATH.TXTの更新に利用しています。 fenrirScanの関連ファイルをPPxのインストールディレクトリに配置する必要がありますが、 ppm-comppath設定内[execute]内、該当箇所のコメントを外せば必要なファイルを自動でセットすることもできます。 このときダウンロードしたfenrirの書庫ファイルは%sgu’ppmarch’配下に保存されます。
fenrirScanのルールはScanRule.iniに記述してfenrirScan.exeと同じパスにshift-jis形式で保存して配置します。 他形式の場合は正常にファイル名を認識できません。ルールの記述方法はfenrirScan.txtを参照してください。
ルールはパス移動一行編集上で呼び出せるメニュー(CTRL+S)からも登録できます。このメニューから登録したとき ScanRule.iniがない場合は自動で生成されます。


sample

zoxide

zoxideは移動したことのあるパスを独自にレーティングし、より移動頻度の高いパスを検出するためのツールです。レジストリは使用しません。
ppm-comppathではコンソール上にFZF経由で起動する方法と、一行編集上でクエリを利用する方法を用意しています。

sample

キーバインド

PPc

KEY COMMAND
@ 一行編集(パス移動用)
CTRL+@ zoxide query -iをコンソールで実行


一行編集

KEY COMMAND
CTRL+H 編集中の文字列末尾を一区切り削る
CTRL+L 編集中の文字列の補完候補を取得する
CTRL+N 次の候補
CTRL+P 前の候補
CTRL+S fenrirScanメニューを表示
CTRL+Z 入力文字をzoxideに送り、戻り値で入力文字を置換
CTRL+@ everythingインデックス on/offのトグル
ENTER パス入力途中でENTERした時に補完候補一行目を選択
SHIFT+ENTER 編集したパスを反対窓で開く
CTRL+ENTER 入力文字をzoxideに送り、戻り値のパスへ移動